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尿路結石の発作(痛み)について

痛いです、本当に。

私も約10数年前に左尿管結石の発作を起こして苦しんだ経験があります。突然夜中に痛みが強くなり、体をどの向きに傾けてもあまり痛みが変わらない。

 

・一般的に

よく結石が溶ける薬とか、結石が出易くなる薬とか、外来ではよく頼まれます。実際には無い訳ではないのですが、即効性がないので、やはり鎮痛剤がメインになります。

一般的には男性に尿路結石が多く、約7人に1人に結石があることが分かっています(女性は12人に1人程度)。体質、家族歴などが重要視されますが、若い頃の食生活を考えると、結石の出来易い環境であることも否定できません。

 

・図解します

元々は腎臓でできた結石が、なんらかのきっかけで剥がれ落ちて、尿管に引っかかった際に尿管が拡張したり、痙攣することで痛みが誘発されると考えられています。

 

・痛みの場所

痛みは左右どちらかの背中の強い痛みや側腹部の痛み、下腹部の違和感、同側の睾丸に響く痛み、残尿感として感じることもあります(下図緑色の部位)。

また、痛みとともに肉眼的血尿(真っ赤~紅茶色まで様々ですが)を認めることがあります。これは結石が意外とギザギザしているからです

初めは何のことだかわからなくても、冷静に症状から判断すると尿管結石だと気付く方が多いです。

 

 ・発作が起こったら

では発作が起こったらどうすれば良いのでしょうか。

まずは痛みが落ち着くかどうか。動けなければ医療機関までどうやって移動すればよいのか考えてしまいますね。

水分摂取も重要です。どんどん飲んで結石を膀胱側へ押し出さなければなりません。

縄跳びなどはどうでしょうか、残念ながら効果は難しいと思います。

 

 ・病院や診療所へ行けば

医療機関まで到達できれば、結石の大きさや場所で、結石を砕くような治療が必要かどうか、判断してくれます。

痛みが強ければ坐薬や点滴で痛みを抑えてくれます。

場合によっては内服薬を処方してくれるでしょう。

結石の有無は検尿や画像検査(レントゲン、CT、超音波)や自覚症状で判定していきます。

 

 ・受診後は

そして自然に結石がでることを期待していますと言われたら、よく尿を観察しておきましょう。小さいと出てもわかりにくいので。場合によってはガーゼや茶こしでチェックです。

また結石の痛みがでるかでないか、不安な日々を送ることになるかもしれませんが、いずれ解決しますので頑張りましょう。

 また結石を確認できたら、医療機関に持参しましょう。結石分析といって、結石の内容で今後の予防策を考えることができることもありますので。

 

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