メニュー

尿が垂れる、その対策(男性編)

先日某テレビ局の番組制作者より、男性の尿漏れについて電話相談されました。外来でも相談を受けることがありますが、おむつ会社が統計を取っている男性のパッド装着率は予想以上のようです。実際に男性には前立腺が存在することや尿道が女性よりも長い(約15cm)ことで尿漏れは起こりづらい状況ですが、排尿後に少し垂れる現象(排尿後滴下、ちょっと漏れる、ちょいもれ、下着が濡れるなど、英語ではpost-void dribbling)を認めることがあります。この垂れることに対して不快を感じ、尚且つ下着が濡れる、場合によってはズボンまで沁みてしまうなどの問題があります。

今回は男性ならば大なり小なり経験したことのある”尿が垂れる”といった現象がどのように起こっているのか図解して、対処方法について解説させていただきます。

1、男性の解剖(急須に例えています)

膀胱から尿道の移行部に前立腺があり、前立腺の尿道寄りに尿道括約筋があり、尿の水門の役目を果たしています。

  排尿前急須3

2、排尿中

 Print

3、排尿直後

尿道括約筋により膀胱からの尿は基本的には尿道には流れない状態。一部尿道に残ることがあり、待ったり振ったりで絞り出すことがあるかと思います。

 Print

4、排尿後

最終的に尿道に残った尿がしばらくしてから(身支度をしている時など)垂れることがあります。

 排尿後

5、予防策として

会陰部(陰嚢と肛門の間やや陰嚢より)を押すと、残りが出ることがあります。このような操作によって垂れる量を減らすことが期待できます。

 垂れ防止

一度試してみてはいかがでしょうか。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME